『年収90万円で東京ハッピーライフ』という本をご存じだろうか?

世の中キャリアアップ、年収アップ、スキルアップ、改善向上を良しとする中で、
そんな考えと真逆を行く、この著者の生き方に、私はHSPとして気づきがたくさんあった。

だって年収90万だよ、、、でもこの人にとってはとても豊かで快適な暮らし。
恐らくだけど、本を読んでみてこの著者の大原さんはHSPの気質はあると思った。

それでもって、著者と同年代の私は、思うところあった。

でさー、マジガチ、本当のところ、
キャリアアップしたかったのか?
どこまで行けば満足だったの?

何がしたくて年収アップしたかったのか?
そのスキル本当にアップしたかったのか?

近年はよくわからなくなった、、、





刺さった言葉たち

文中には新鮮な言葉がたくさんあって、私はたくさん付箋をはった。


  • 何が幸せと思うかは人によって全然違うんですから。わたしみたいに2万円台のアパートに住んでても幸せと思える人もいれば、苦しい人もいるし、豪邸に住んでブイブイ言わすのが幸せっていう人もいれば、それがしんどい人もいる。
  • 「どうすれば自分が幸せか?」を、他の誰でもなく、自分自身が知っている事じゃないかな。
  • 好きなことと嫌いなことがあったら、ぜひ好きなことを優先してください。役に立つかわからない嫌いなことを、イヤだな~と思いながらやる時間は、人生にちょっとぐらいあってもいいけど、ないほうが絶対楽しいですから。
  • 仕事に求めるのは、出来ないことをしない、というくらいでいい。
  • 好きなことなんかなくても、今すぐ見つけなくても、もっと言えば死ぬまで見つからなくたって、別にいいじゃないですか。大事なのは、嫌いなことで死なないこと。

  • そしてやっぱり、あれがあったから今の私がある、というようにポジティブには考えられない。辛かったことを無理やり肯定せなあかんことほど、辛いことはない。

  • (ちょっとのミスで怒りが蔓延するアルバイト先の出来事)常に怒りの粒子が空気中に漂ってて、誰かの見えない暴力にさらされているような感じだった。(中略)いじめられていたときもそうだったけど、何も感じないことにしたほうが、その場は圧倒的に楽なんです。だけど、これを続けていくと、物事は見えないところから壊れていくんだなぁと思ったことがありました。
  • わたしがお金に大人気かといったら、そんなことはないですけどね。悪く思われてはいないという自信があります。お金持っているのとお金に好かれてるのは違うような気がする。

  • いま振り返ると、あのときわたしのところに来てくれたお金には申し訳ない気持ちでいっぱいになるんです。だってお金にしてみたら、そんなくさくさした気持ちで持ち主のもとを離れていかなきゃいけない気分はいかばかりか・・・・・。
  • (お金について)安いとか便利とか、流行ってるからっていうだけで、どこのだれにどう使われるかわからないようなところに、大切な友達を手放したくないんです。
  • 「必要なだけ働けば満足派」別に週休5日じゃなきゃいけないわけじゃないし。人によって、休みは週4日あればいいという人もいれば、週3の人もいるでしょう。
  • 「小労働、低消費」
  • 損得勘定やおかしいと思うことに流されてしまうことなく、いつも自分でいることとか、もうダメだ―と思ったら「もうダメなんでちょっと休みます」って周りに宣言するとか、

  • 今日のことも大切にできてないのに将来を語るのって順番が違う気がするんです。
  • 昔と比べてどちらがいいかといったら、今の方が断然いいし、超ラク。何より、自分を嫌いにならずにすむのがありがたい。

    出典:年収90万円で東京ハッピーライフ 大原扁理




豊かさって何だっけ

この本に書かれている事は成長志向ではなく、素朴思考というか、飾らないことだらけだ。

そして豊かさって何だっけ?と自分を振り返る。

20代~30代の前半は、金銭的・物理的豊かさや、時間に余裕が無いほどいろんなことに手を出すことを充実だと思う節が強かった。

メディアに描かれた豊かさを有り余る素直さで、そういうもんだって思っていたと思う。

それをなぞれば、自分は豊かで充実した日々を送っているから、きっと気持ちも晴れやか?みたいな、気持ちになっていたけど、、、。

そんな幻想は、だんだんカスミ(あの仙人がたべるとかいうやつ、実体のないカスミ)だったと気づいた。

大事なのはベタベタのベタ~だけど、、自分の気持ちなんだろうと思う。

全員かダイエットに成功しないし(万年ダイエッター多い)、ビジネスに成功しないし(倒産する会社も多い)、年収1000万にいかないし(年収アップ=成功でも幸せでもない)。


多少太ってても、雇われ人でも、年収は平均的でも、自分はまぁまぁ自分が好きだよって言えることに価値を感じる。


豊かさって条件付きではなく、自分の認識次第なんだと思う。(やだぁ、またベタになったわぁ)



等身大の自分っていうと胡散臭いけど

自分の居心地のよさって、その人次第。

ホテルスタイルが好きな人もいれば、ペンションやキャンプ、グランピングや旅館スタイルが好きなど人それぞれだから、それでいい。

物事が自分に合うかどうかも自分の感覚を大切にしたらいいと思う。

等身大の自分をその時その時見ながら、損得勘定や自分を大きく見せたりしすぎず、自分の好きを大切に、まぁ好きが見つからなくても、嫌いなことで死なないを目指して、スローペースに生きてみるのもいいかもしれないと、私はこの本を読んで思った。