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アラフォー 毒親育ち ネグレクト アダルトチルドレン HSP 自己肯定感  あえてゆっくり自分のために自分と向き合うために 

HSP読書感想文

1985年生まれの大原扁理さんの本読むのは2冊目。



前回読んだ 年収90万円で東京ハッピーライフ もそうなんだけど私はこの人の考え方好きだなぁと思う事多い。

目指したい私って、社会に出て目指してきた高給取りで社会的地位がある人ではなく、自分との関係がトコトンいい人なのかもしれないって思う。

お金持ちの幻想に惑わされて生きてきたのかも?上昇志向、向上心?年収UPにワークライフバランス?ってなんや?

かつて憧れた言葉ででも今は、、木枯らしピュルリー。

自分に自信がなく、自分の心地よさではなく、世の中の価値観に惑わされてシャカリキだったのかも。。
若かったな自分、行動力はなかなかあるほうやったで。

ということでHSPでアダルトチルドレンの私の読書記録です。



好きだなと思った表現

「私はお金をかけずにおしゃれができるんだぞ」という気持ちの根本にあったのは自己承認欲求でした。

 あとに必ず「だから私ってすごいだろう」みたいな感情がセットになっています。人間は、自分の事を認められたい生き物なのかもしれません。
私も安く済ませたいという気持ちを強く持っているから、あぁこれって自己承認欲求なのかもねぇ、、、と。

安く買った自分すごい!みたいな強い損得勘定や、そんなすごい私なら私自身が好きでもいい、認めてもいいはずという、浅はかなエゴが私の心に渦巻いている気がします。

それは親譲りで、私の父親も安売りにすごく弱い人。

きっぱり言います、その親譲り、いい影響ない!
私は安さを理由にお金と物を交換したくないなって思います。

好きなことで稼いだお金を、好きなことに使うというサイクルにしていきたい。

忙しいとないがしろになるもの 
・・・もうずいぶん前のことなのに、ちょっと思い出しただけで心の中がドロドロします。今思うと、余裕もなく、精神状態も悪かった
そんな状態ですから、仕事が終わる頃には、何をする気力も残っていません
何をする気力も残っていません、はいコレ!コレですよ。

私の会社員生活そのもの、、、心がドロドロする場所に、嫌々通ってはできるふりをして、月給をもらうような日々だった。

そんな風に過ごすために生きてないって思った。

事実、忙しいと失われるものはとても多い。
睡眠時間や肌のハリ、おなかの調子や、ユーモア、笑顔、枚挙にいとまがない。

忙しさというのは仕事の多さだけでなく、気持ちの安定の無い空間による消耗も合わせ技となるとさらにウルトラつらさマックスとなる。

自分の健全な肉体と軽やかな精神をむしばむ作業をナリワイにしたくない。


粗食のいいところわるいところ
怒るとものすごくエネルギーを奪われます
よね。許せないことがあると人は怒りますから、許せる範囲が狭い分だけ、しんどい気がします

社会的なことで怒りを感じることはありますが、個人的なことなら、ほとんど「まいっか」で済ませてしまいます。

怒りを感じると疲れるのは確かに、ごもっともでございます。

怒りに向き合い切れば、もうそのことに怒らなくなるのだろうか。
なんども怒りがぶり返すって、自分の気持ちに誠意を持ってないのだろうか。
おかしいなぁ物事に誠意をもって向き合おうとするのに、私ってやつは自分には誠意を持っていないの?

相手を変えることはできず、何も言わないのも腹が立つ。

「過去のぶり返す怒りにつける軟膏をください」と薬局で言えばアタオカと思われるだろう

私は怒りを必要な感情だと思っているけど、積極的に感じたい感情ではない

杉並区で働きまくっていたときは、自分が生きていくのに精一杯で、困っている人なんてどうでもよかったし、完全に無視していましたから
働きまくると人への優しさを失ってしまう事象は私も遭遇した。
電車で優先席で寝たふりをするおじさんがそんなところじゃないかな?

やっぱり、つらい思いはせず、毎日楽しく暮らせるなら、そんなにいいことはないと思います。
だれだよ、苦労は買ってでもしろって。
ハードな道の方が、楽しくない方が将来いい事あるみたいに思っちまったじゃないか。

私には合わないや、ハードな道。

私は馬車馬のように働くのは勘弁です。厳しい時代だって楽しく生きたい!あきらめたくない!
実際問題、馬車馬とか見たことないけど、今の私は馬車馬なんて嫌だ。
自分に優しく他人に優しく生きていたい。


はっきりは見えないんで、目指したい生き方を探りながら生きる

とりあえず会社員でやりたいことはない。
精神的に、性格的に、仕事と割り切って物事に当たることは難しい。

なので、今は目指したい生き方を探りながら、消えないでとりあえず1日1日を生きている。

大原扁理さんに共鳴するあたり、量より質ライフのゆっくりが合っていそうだ。

No more 会社員の人生で行けたらいい。

お金持ちよりも時間持ち。

目指したい生き方を探り中だけれど、優しさを持ち続けられる人生を送りたい。



『年収90万円で東京ハッピーライフ』という本をご存じだろうか?

世の中キャリアアップ、年収アップ、スキルアップ、改善向上を良しとする中で、
そんな考えと真逆を行く、この著者の生き方に、私はHSPとして気づきがたくさんあった。

だって年収90万だよ、、、でもこの人にとってはとても豊かで快適な暮らし。
恐らくだけど、本を読んでみてこの著者の大原さんはHSPの気質はあると思った。

それでもって、著者と同年代の私は、思うところあった。

でさー、マジガチ、本当のところ、
キャリアアップしたかったのか?
どこまで行けば満足だったの?

何がしたくて年収アップしたかったのか?
そのスキル本当にアップしたかったのか?

近年はよくわからなくなった、、、





刺さった言葉たち

文中には新鮮な言葉がたくさんあって、私はたくさん付箋をはった。


  • 何が幸せと思うかは人によって全然違うんですから。わたしみたいに2万円台のアパートに住んでても幸せと思える人もいれば、苦しい人もいるし、豪邸に住んでブイブイ言わすのが幸せっていう人もいれば、それがしんどい人もいる。
  • 「どうすれば自分が幸せか?」を、他の誰でもなく、自分自身が知っている事じゃないかな。
  • 好きなことと嫌いなことがあったら、ぜひ好きなことを優先してください。役に立つかわからない嫌いなことを、イヤだな~と思いながらやる時間は、人生にちょっとぐらいあってもいいけど、ないほうが絶対楽しいですから。
  • 仕事に求めるのは、出来ないことをしない、というくらいでいい。
  • 好きなことなんかなくても、今すぐ見つけなくても、もっと言えば死ぬまで見つからなくたって、別にいいじゃないですか。大事なのは、嫌いなことで死なないこと。

  • そしてやっぱり、あれがあったから今の私がある、というようにポジティブには考えられない。辛かったことを無理やり肯定せなあかんことほど、辛いことはない。

  • (ちょっとのミスで怒りが蔓延するアルバイト先の出来事)常に怒りの粒子が空気中に漂ってて、誰かの見えない暴力にさらされているような感じだった。(中略)いじめられていたときもそうだったけど、何も感じないことにしたほうが、その場は圧倒的に楽なんです。だけど、これを続けていくと、物事は見えないところから壊れていくんだなぁと思ったことがありました。
  • わたしがお金に大人気かといったら、そんなことはないですけどね。悪く思われてはいないという自信があります。お金持っているのとお金に好かれてるのは違うような気がする。

  • いま振り返ると、あのときわたしのところに来てくれたお金には申し訳ない気持ちでいっぱいになるんです。だってお金にしてみたら、そんなくさくさした気持ちで持ち主のもとを離れていかなきゃいけない気分はいかばかりか・・・・・。
  • (お金について)安いとか便利とか、流行ってるからっていうだけで、どこのだれにどう使われるかわからないようなところに、大切な友達を手放したくないんです。
  • 「必要なだけ働けば満足派」別に週休5日じゃなきゃいけないわけじゃないし。人によって、休みは週4日あればいいという人もいれば、週3の人もいるでしょう。
  • 「小労働、低消費」
  • 損得勘定やおかしいと思うことに流されてしまうことなく、いつも自分でいることとか、もうダメだ―と思ったら「もうダメなんでちょっと休みます」って周りに宣言するとか、

  • 今日のことも大切にできてないのに将来を語るのって順番が違う気がするんです。
  • 昔と比べてどちらがいいかといったら、今の方が断然いいし、超ラク。何より、自分を嫌いにならずにすむのがありがたい。

    出典:年収90万円で東京ハッピーライフ 大原扁理




豊かさって何だっけ

この本に書かれている事は成長志向ではなく、素朴思考というか、飾らないことだらけだ。

そして豊かさって何だっけ?と自分を振り返る。

20代~30代の前半は、金銭的・物理的豊かさや、時間に余裕が無いほどいろんなことに手を出すことを充実だと思う節が強かった。

メディアに描かれた豊かさを有り余る素直さで、そういうもんだって思っていたと思う。

それをなぞれば、自分は豊かで充実した日々を送っているから、きっと気持ちも晴れやか?みたいな、気持ちになっていたけど、、、。

そんな幻想は、だんだんカスミ(あの仙人がたべるとかいうやつ、実体のないカスミ)だったと気づいた。

大事なのはベタベタのベタ~だけど、、自分の気持ちなんだろうと思う。

全員かダイエットに成功しないし(万年ダイエッター多い)、ビジネスに成功しないし(倒産する会社も多い)、年収1000万にいかないし(年収アップ=成功でも幸せでもない)。


多少太ってても、雇われ人でも、年収は平均的でも、自分はまぁまぁ自分が好きだよって言えることに価値を感じる。


豊かさって条件付きではなく、自分の認識次第なんだと思う。(やだぁ、またベタになったわぁ)



等身大の自分っていうと胡散臭いけど

自分の居心地のよさって、その人次第。

ホテルスタイルが好きな人もいれば、ペンションやキャンプ、グランピングや旅館スタイルが好きなど人それぞれだから、それでいい。

物事が自分に合うかどうかも自分の感覚を大切にしたらいいと思う。

等身大の自分をその時その時見ながら、損得勘定や自分を大きく見せたりしすぎず、自分の好きを大切に、まぁ好きが見つからなくても、嫌いなことで死なないを目指して、スローペースに生きてみるのもいいかもしれないと、私はこの本を読んで思った。

唐沢寿明さんの著書で『ふたり』(1996年)という本をご存じだろうか?

約25年前に出た本で、当時話題になりました。
当時の印象だと、選択子ナシと同時は斬新な考え方を表に出した夫婦だったと記憶していますが、、、、

ずっと気になっていてやっと読む機会に恵まれました。

毒親育ちのHSP目線での感想をまとめてみます。

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機能不全家族的な家庭的背景

唐沢寿明さんの家族の話から本は始まる。

家庭環境は穏やかなものではなかったらしい。

お母さんを守ろうと父親に反抗したら、出ていけとお母さんに言われて、高校も退学し、家を出るなど、なかなかな家庭環境だ。(お母さんに肩入れする気持ちめちゃくちゃわかる)

その後結婚の挨拶をするまで16年間家を訪れなかったようだ。
(私は、それだけ絶縁していて結婚の挨拶で訪れたんだ驚!という感覚だったが)

一方後半に、山口智子さんとの出会いと、山口さんの家庭環境が記されているが、山口さんのご両親は離婚されており、おばあちゃんに育てられるなど、原家族にトラウマのある事が書かれていた。

この二人もアダルトチルドレンの要素があるように感じた。

どんなに恵まれたように見える、順風満帆に見える、問題が無いように見える人にもいろいろな事情があるんだなぁと思った。



仕事でのまっすぐさ、葛藤とその夜明け

家を出て、食いつないでいる頃の話が本書の1/3~1/2程度を占めていた。

決して他人におもねらず、ただただ、演技がしたい、という欲望がシンプルで気持ちよかった。

生活はままならなかったようだが(そりゃそうだよね、高校を途中退学した俳優志望の人だもん)、「やりたいことをやる」という情熱が読んでいてヒシヒシと伝わってきた。

やりたくないことは、心血注げないから、クレームを受けたり、人とぶつかることも大いにあったようだ。

徐々に人との出会いや摩擦の中でポロシャツ、ベストを着た『さわやかキャラ』の自分と折り合いをつけていく葛藤の様子が、丁寧に書かれていてその部分に引き付けられた。

リアルの自分とは異なる自分、例えばエリートや育ちの良い人を演じ、唐沢さん本人もきっとそんな人なんだろうと思われるところは、自分の演技が上手にできた証だととらえるようになったと。

葛藤からの脱皮というか夜明けのようなものを感じた。
(夜明けの前は一番暗いっていうもんね)

生感が満載の人間関係

紆余曲折、唐沢さんはいろんな仕事で食いつなぎながら生活をする。

若いころの何人かの人との恋愛も素朴に書き記されている。

所属した事務所の人とのやり取りなども、生々しく記載されている。
(方向性の違いで幾度か事務所を変わっている)

転機は浅野温子さんの事務所に誘っていただいたあたりからだろうと思う。

人の縁は不思議なものだなぁと思う、どこかのタイミングで違う選択をしていたら、例えば『少しでいいから食費を入れてくれない』と当時の彼女に言われた時、覚めてその人と別れていなければ、、とか、、

(いやはや、どれくらいの期間かわからないけど、飲み食いだけしてお金を一切入れなければそりゃ、当時若いだろう彼女さんの財布もどんどんさみしくなるだろうし、それくらい言われても仕方ないよね、、、)

考察:自分らしいかどうか?

唐沢さんは自分らしい選択をその時その時の自分らしーーーーくこだわってきた。
その結果の貧乏も受け入れてきた。

ところにより、いい加減にでも一生懸命に自分の人生を生きてきたんだなと思う。

仕事がないころの自分も『仕事が無くても仕方ない人間だった』と振り返っていた。

その時その時の違和感もないがしろにせず、見つめて、対処してきた。

人と自分とぶつかりながら生きてきたんだと思う。

だからこそ、「この人はこうやって生きてきたんだなというヒリヒリした感覚」を強く感じながら本を読ませてもらった。

私は私らしさを押し殺すことで、世の中に迎合して、社会的に価値のある自分になりたかったように思う。

まぁまぁうまくいっていた、でもそれって楽しくない、苦しかった。

今は会社員の地位を捨てて、フーテンの人生夏休み中。
自分らしくいられる人生でありたい。



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